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用語編

こちらでは、骨董用語のほんの一部をご紹介したいと思います。難しい言葉などは出来るだけ使っていないつもりです。
ご気軽にご覧頂けましたら幸いです。

墨弾き・スミハジキ

墨を用いて白抜きの文様を描く方法の事で、通常は、磁器染付の藍地に白線の文様を施す場合に用いる様です。 まず素地に墨で文様を描き、その上から全面に呉須で着色すると、墨には呉須を弾く性質があり、これに施釉して本焼きすると、墨は高温で焼けてしまい結果的に墨で描いた文様が白い文様となります。

生掛け・ナマガケ

素地を素焼きする代わりに陰干しし、その後釉薬をかけて焼く技法の事。(初期伊万里等に使用されている事が多い。)

素焼き・スヤキ

成型した素地を乾燥させ、千度以下の温度で下焼きした状態。 主に素焼きした後に絵付けをする場合が多く、この作業をする事により、器の強度も増し又絵付けもし易くなります。

呉須・ゴス

青や藍色の染付の為に使用される顔料の事で下絵付けとして使用される事が多い。(天然の化合物でコバルト化合物を含む。) 幕末期にヨーロッパから人工的な顔料が安く輸入されるまでは、中国から輸入される天然の顔料しかなく、当時は、大変高価な品で金以上の価値があったと言われます。

見込み・ミコミ

茶碗や皿の内側部分や中央部分の事を言い、特にこの一点と言う事では無く、漠然とした対象です。

金継ぎ・金直し

直しの方法の一種で、欠けた部分を漆で補修し、漆が乾き切るまでにその上から金粉を撒いて金で補修したかの様に補修する方法で、金粉の替わりに銀粉を使用した場合には、銀継ぎ(銀直し)と言います。(この場合には、傷の直しと見るのでは無く、景色のひとつとして捉える場合が多い。)

目跡・メアト

ハリ支え跡(はりささえあと)の事。 器の底が焼成時に垂れるのを防ぐために置かれた円錐状の素地をハリと呼びそのハリを焼成後にとりのぞいた跡のことでハリ目跡(はりめあと).やハリ支え跡とも言う事があります。(この目跡がホツレの様に解釈される場合もあるが、製作途中に出来る事から原則として傷の対象にはなりません。)